ルネサンスの舞台美術家

今月は職業としての舞台美術家を考えたいと思っているがなかなか定まらない。
職業としての舞台美術家の登場はいつだろう?
古代ギリシアの背景画家も含めればそこが起源かもしれないが、
やはりルネサンスが職業としての舞台美術家の始まりなような気もする。
当時、舞台美術に関わっていた人をざっとあげるとこんな感じだ。

フィリッポ・ブルネレスキ(1377-1446)金細工師、彫刻家、建築家
レオン・バッティスタ・アルベルティ(Leon Battista Alberti1404-1472)建築家、万能人
レオナルド・ダヴィンチ(1452-1519)万能人
セバスティアーノ・セルリオ(1475-1554)建築家
バスティアーノ・ダ・サンガッロ (1481-1551)建築家、画家
バルダッサーレ・ペルッツィ Baldassare Peruzzi(1481 -1536)画家・建築家
ジョルジョ・ヴァザーリ(1511-1574)画家、舞台美術家・建築家、随筆家
ベルナルド ボンタレンティ (1531-1608) 舞台美術家・建築家・軍事技術者
ジュリオ・パリッジ (1571–1635) 舞台美術家・建築家
イニーゴ・ジョーンズ(1573-1652)舞台美術家・建築家
ニコラ・サバティーニ Nicola Sabbatini(1574-1654)建築家、舞台装置発明家
フッテンバッハ(1591-1667)建築家・数学者
ジャック・カロ(1592-1635)版画家
ジャコモ・トレッリ(1608—1678) 舞台美術家・建築家・技術者
カルロ・ヴィガラーニ Carlo Vigarani(1623-1713) 舞台美術家

そうそうたる顔ぶれだ。
しかし、これを見ると舞台美術家というよりもやはり建築家や技術者としての傾向が強いのかもしれない。
まあ舞台に限らず、まだまだ職業の細分化というものがなされていなかったのだろう。
もし私がこの時代に行って弟子入りできるとしたジョルジョ・ヴァザーリさんを選びたい。絵を描き、舞台美術や都市の祝祭に関わり、そして「美術家列伝」という素晴らしい歴史書を残した。
そんな彼からいろいろな事を学びたい。
※年表は私がまとめた物ですが、まだ途中です。

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