ヴェルサイユ宮殿での上演

<6月『17世紀フランス演劇』から考える>

2021.0618

昨日の『アルセスト』ですが、ルイ14世もお気に入りの作品だったようで、1674年にフランシュ・コンテの勝利を祝うために大規模に上演されています。

今日の図版はそれを記録した版画です。

wikimedia commonsより

これはヴェルサイユ宮殿の中庭での上演ですが、

改めてヴェルサイユ宮殿の中庭を見ると劇場にしか見えません。

舞台があり、楽隊のエリアがあり平土間の客席があり。

この形が生まれるまでのプロセスと打ち合わせを是非聞いてみたいものです。

建築家が

「陛下はバレエとオペラがお好きですから、中庭を劇場のような形に設計しましょうか」

と提案したのか。

ルイ14世が

「朕が常にバレエやオペラを見られるよう中庭に上演の場所を設けよ!」

と命令したのか。

ヴェルサイユ宮殿の設計の謎も是非探ってみたい所です。

カテゴリー: 舞台美術史 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です