Sebastiano Serlio(セバスティアーノ・セルリオ)

Sebastiano Serlio(セバスティアーノ・セルリオ) 1475-1554_建築家_[伊]

ウィトルウィウスの建築書を元に『建築論』を刊行。
ルネサンス建築の著作としては初めて劇場の項を設けた。また、遠近法(平面上に立体を表現する技術)に関する彼の理論も盛り込まれている。また、ウィトルウィウスが提唱した「消失点」の概念に基づき、悲劇的舞台、喜劇的舞台、風刺的舞台の図解を含む多くの論説を発表した。セルリオの舞台は、遠近法で描かれた平行線が収束する「消失点」に着目して構成されている。また、「セノグラフィー」という言葉を初めて使い、舞台空間と照明を多用し、奥行きを感じさせる演出をしたのも彼である。彼は、当時流行していた背景画を描くことにこだわることはなかった。その技術革新により、セバスティアーノ・セルリオは同時代の演劇建築に大きな影響を与えた。

1545年『建築論』の中の挿絵

セルリオによる<喜劇、悲劇、風刺劇>の再現。
喜劇→私人の邸宅やバルコニーの外観、または一般的な建物
悲劇→円柱、破風、彫像など王や権力を象徴するもの。
風刺劇→樹木、洞窟、山など田舎の景色

悲劇
喜劇
風刺劇

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