Making the Scene: A History of Stage Designとは何なのか?

amazonでも普通に買えます。
なかなか高いですがそれだけの価値がある本だと思います。

amazonの紹介ページを見ると以下のように書かれています。
演劇の舞台美術は、最も美しく、変化に富み、生き生きとした芸術の一つである。本書は、古代ギリシャから現在までのシーンデザインの進化した舞台美術、理論、実践を、この分野の世界的権威が共著し、300点のフルカラーイラストで彩った前代未聞のサーベイである。
では一体これを書いた著者は何者であるのか?
3名の方によって書かれています。
Oscar G. Brockett
Margaret Mitchell
Linda Hardberger
一人一人見ていきましょう。
メインの著者は恐らくこの人。
Oscar G. Brockett

オスカー・グロス・ブロケット(1923年3月18日 – 2010年11月7日)は、
アメリカ演劇協会の会長である。アメリカ演劇史家であり、テキサス大学オースティン校の美術学部長を務めた 。
「1968年の著書『演劇の歴史』は、40年間アメリカの演劇を学ぶ学生に教えられてきた」が、12以上の版を重ね、多くの言語に翻訳され、ヘブライ語、ペルシア語、韓国語の版も登場した。
アメリカを代表する演劇史家です。
次がこの人。
Margaret Mitchell

マーガレット・ミッチェルは、1992年からUIW(University of the Incarnate Word )で演劇を教えている。フリーランスのデザイナー、作家、編集者、そして時にはキュレーターとしても活躍している。彼女のデザイン作品は国内外で展示され、その衣装デザインはThe Essential TheatreやThe Magic Garmentに掲載されています。
次がこの人。
Linda Hardberger

リンダ・ハードバーガーは現在、トービン演劇芸術基金の理事であり、同基金のキュレーターでもある。トービン演劇芸術基金に参加する以前は、1984年の創設時から2001年末に退職するまで、マクネイ美術館のトービン演劇芸術コレクションのキュレーターを務めていました。
このあと出てきますが、この『making the scene』と言う本はトービン氏が集めたコレクションをまとめたものです。このトービンコレクションというのがテキサス州のサンアントニオという所にあり、恐らくそれで先ほどのマーガレットミッチェルさんが共著になっているのではないかと思います。
オスカーさんもテキサス州に居たいうのもその理由の一つかもしれないですね。

彼らは3人はなぜこの本を出すに至ったのか?
そこには
Robert L.B.Tobin
という人が大きく関わってくるのです。

次につづく